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仕事は、現場での上司と部下の上下関係を通して行われます。上司は部下のメンタルヘルスをよく知ることができる立場にいるはずです。
現場における上司のリーダーシップによるメンタルヘルスケアが、最も重要です。早期発見や発生時の対応策も重要ですが、現場管理職の最も重要な役割は、日々の仕事を通して、未然の防止対策を取ることです。
1 上司は部下の気持ちに配慮する 業績や成果に強い達成意欲を持つ上司ほど、部下の気持ちに対する関心が薄くなりがちな傾向にあります。部下の気持ちに配慮して、部下のストレス心因を和らげ、信頼関係を築いていくことが、メンタルヘルスの最も効果のある部分なのです。
そのために有効なスキルが「コーチング」です。コーチングには部下のメンタルヘルス維持に役立つスキルが多く含まれています。コーチングに関する書籍は多く出されていますので、管理職は是非勉強して身に付けてください。 ただし、最も重要なことは、コーチングの基本姿勢である「上司は部下の味方である」という立場をきちんと取るということです。 いくらテクニックを身につけても、基本姿勢ができていなければ、何の役にも立ちません。
2 セルフケアのアドバイスをする うつ病にかかりやすい特性を持つ従業員に対して、ストレスを解消するセルフケアの仕方をアドバイスすることも有効です。
■うつ病にかかりやすい傾向とセルフケア手法
傾 向 |
セルフケア手法 |
危険生活習慣傾向 |
@認知行動療法 Aリラクゼーション
B食事改善 |
消極傾向 |
@認知行動療法 |
漂流傾向 |
@目標、価値観の明確化 |
焦燥傾向 |
@リラクゼーション A時間活用法 |
神経質傾向 |
@認知行動療法 Aリラクゼーション |
孤高傾向 |
@認知行動療法 Aコミュニケーションスキル |
※認知行動療法: |
自己の思考や行動の傾向を認識し、悪い思考傾向、行動パターンに陥りそうな時に、自己軌道修正を図る癖をつけていくこと |
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